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すでに世界を変革しつつあるAI駆動技術について
テンセントのイベント「テンセント ライト イノベーション キャンプ(Tencent Light Innovation Camp)」が先日開催され、「子どもの健康」、「高齢者の安全」、「生物多様性の保護」の3つのテーマに焦点が当てられました。 イベントでは、合計1,429件の提案書の中から24のプロジェクトがファイナリストとして選出されました。これらのプロジェクトは、AI(人工知能)、データ、補助技術を活用することでポジティブ且つ効果的な社会貢献を図る取り組みとなっています。 イベントが成功裏に終えたところで、今年見られた革新的なプロジェクトのハイライトを振り返りましょう。 Guardian Star Project(ガーディアンスタープロジェクト):自閉症の子どもたちのリハビリテーションを変革する 中国では、推定1,300万人が自閉症と診断されており、治療の成果を上げるには早期発見と介入が重要とされています。Dumbo Elephant研究チームが主導するこのプロジェクトは、AI技術を活用し、自閉症の症状を持つ子どもたちがリハビリテーションや医療診断施設を利用しやすくすることを目的としています。 Dumbo Elephant研究チームは、標準化された問診票と採点方法を用いることで主観や先入観による判断ミスを最小限に抑え、診断の客観性を向上させる取り組みを行っています。AIデータベースは理学療法士が使用するトレーニングプランの作成に役立ち、それによって自閉症の子どもたちの治療の成果向上につながります。 このプロジェクトでは患者の問診コストを70%以上、リハビリトレーニングのコストを50%以上削減でき、家族の負担を減らすことに繋がります。 Yi Xing(易行): 迷子になった高齢者の安全な帰宅をサポート 中国では高齢者の行方不明が年間50万件も報告されており、4時間以内に発見できる確率は50%以下と言われています。プロジェクト名の「Yi Xing(易行)」は「気軽に旅に出る」という意味で、迷子になった高齢者に対してアプリの音声案内を駆使して安全に帰宅できるようにサポートします。 アプリは利用のしやすさを重視して設計されており、AIベースの音声認識と自然言語処理(NLP)技術を組み込んでいます。36種類の中国語方言をサポートし、文字を読むことができない高齢者や訛った話し方をする人でも簡単に利用できます。高齢者はアプリ内で自宅の住所や連絡先情報を入力し、迷子になった場合には簡単な音声コマンドで帰宅先を案内したり、家族と連絡を取ることが可能です。また、二次元バーコード機能も備えており、通行人が行方不明の高齢者を発見した際、この二次元バーコードをスキャンすれば帰宅を支援することができます。 「Yi Xing(易行)」は迷子になった人の位置を迅速に特定し、リスクを軽減することに役立ちます。高齢者だけでなく、その家族や介護者にも安心感を与えます。 Zhiyue(植樾):古木の保護 2004年に発表された「淄博市の古名木」報告書では、479本の淄博古名木が確認されています。中国の古木を守るため、古木に関する総合的な情報不足を解消するために開発されたのが「Zhiyue(植樾)」というアプリです。 「Zhiyue(植樾)」にはAI技術を搭載しており、樹木の情報を登録することで全国の樹木の地図を作成することができます。高度な自然言語処理技術により、情報を標準化して各樹木に固有のIDを割り当てることで、地図を充実させていきます。これにより、効果的に樹木の健康状態を観測し先立って保護対策を行うことができます。 「Zhiyue(植樾)」を使用することで、生物多様性の保全や古木が持つ文化的・歴史的な価値の保存に役立ちます。 AIGC(AI生成コンテンツ):予測可能な野生動物保護 アルタイ山脈自然保護チームは、アルタイ山脈で絶滅の危機に瀕した野生動物の生息地を監視・予測することを目的としたAI生成コンテンツプロジェクトに取り組みました。雪や氷で覆われて研究が困難であった山岳地帯における研究効率やデータ収集の正確さを向上させます。 このプロジェクトでは、野生動物の生息状況のモニタリングと予測を効率化するためにAI技術を活用し、研究上の課題を克服しています。気象、水文学、土壌、植生などの重要な要素を分析し、適切な生息地を特定できるルールを確立した上で、モンゴルビーバーなどの絶滅危惧種が食料を確保できる限界値を推定しています。このアプローチにより、的を絞った森林再生活動が可能となり、野生動物との衝突や被害を減らすことができます。 効果的なモニタリングと予測をサポートするために、チームはネットワークプラットフォームを開発しました。AIGCとデジタルツイン技術を活用して作られたこのプラットフォームでは、野生動物の画像データと持続的な環境要因の観測データを統合しています。野生動物の生息地を包括的に理解し、生物多様性の保護活動を成功させることを目指しています。 光の力はポジティブな変化をもたらす 「テンセント ライト イノベーション キャンプ(Tencent Light Innovation Camp)」は、テクノロジーが社会や環境の課題解決において重要な役割を果たすことを示しました。このイベントはインターネットと社会の架け橋となり、社会組織や公益団体が協力してAI、クラウドコンピューティング、補助技術を活用することで人々の福祉に貢献し、調和のとれた社会を構築することを奨励しています。
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テンセント、INTA 2023年年次総会Live+で「ハイパーデジタルリアリティ」と知的財産…
テンセントは先日閉幕した国際商標協会(INTA)の2023年年次総会Live+で重要な協力者として参加し、知的財産に関連する知識を共有しました。国際公共事務およびグローバルポリシー責任者のDanny Martiは知的財産ポートフォリオの構築と管理について講演を行い、パートナーや他の利害関係者との協力による健全で効果的な知的財産エコシステムの構築について経験を共有し、協力企業や他の関係者と協力して持続可能な知的財産生態系の構築経験について言及しました。また、テンセントはハイパーデジタルリアリティ技術を用いてDanny Martiをデジタルヒューマンとして登場させ、講演参加者に技術力を披露しています。 Danny Martiはアジアだけでなく世界中でビジネス、文化、社会に影響を与えているデジタルブームの側面に焦点を当て講演を行い、デジタル化ブームを背景に消費者エンゲージメントにどういった影響を与えるかを問題提議しました。 また、テンセントとTiMi Studio Groupの技術で作成された最新鋭のハイパーデジタルリアリティツール「デジタルツイン」による実演サプライズも行いました。Danny Martiのデジタルツインは2万枚以上の画像と1億以上のマッピングポリゴンの生成によって構成されています。 Danny Martiは「デジタルヒューマンやアバターなどの技術は既に一般的に利用されはじめ、さまざまなビジネスに活用されています。例えば、高精度なアバターは顧客サービスや教育指導、新しいエンターテイメント体験など、顧客のサポートに役立てることができます。その可能性は無限であり、新たな創造的な領域が広がっています」と述べました。 5日間にわたるイベントは8,000人以上の参加者を魅了しました。テンセントは「知的財産とイノベーション」、「ブランドビジネス」、「女性リーダーシップイニシアチブチーム」について講演を行い、特にイノベーションと知的財産管理の重要性を強調しました。 WeChat Pay東南アジア地域ディレクターのEtienne Ngはビジネスブランディングに関する座談会にも参加し、WeChatを活用した中国内外の消費者との関係構築について情報共有しました。WeChatのエコシステムを活用してブランドイメージを向上させる方法について話した後、ミニプログラム、チャンネル(ショート動画サービス)を通じて13億人の市場にアプローチする方法についても説明しました。 テンセント グローバルコミュニケーションディレクターのCarrie Fanは持続可能な職場環境構築に関する講演に登壇し、テクノロジーセクターにおけるジェンダーダイバーシティの向上と女性のリーダーシップポジションへの参画の重要性について議論。自身の経験を通じて業界の女性のエンパワーメントに向けた取り組みやイニシアチブを共有しました。 国際商標協会の年次総会の期間中は参加者をテンセントの展示ブースに招待し、製品やサービスの体験、知的財産に関連する展示を行いました。ブースを訪れた参加者は、テンセントの法務顧問Ross Zhangが主催するセミナーにアクセスしてWeChatブランド保護プラットフォームを活用した知的財産保護方法について学ぶことができます。
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Tencent Games、GDC 2023で最新のゲーム開発技術を披露
世界有数のゲーム開発・出版・運営プラットフォームであるTencent Gamesは、2023年3月20日から24日に開催されたGame Developers Conference 2023(GDC 2023)で、最新のゲーム開発技術とアート制作能力を披露しました。約30人のゲーム開発者によって18の講演が行われ、1,500人以上の参加者が足を運びました。Tencent Gamesは、クラウドベースのゲーム開発、次世代モバイルゲーム開発、ゲーム開発効率管理、機械学習ベースの大規模レンダリングなどに関する専門知識を共有しました。 Tencent Games研究開発効率部門責任者のYingpeng Zhang(張穎鵬)は「Building A Digital Great Wall with A New Game Engine(新しいゲームエンジンで万里の長城をデジタル化する) 」をテーマに講演を行い、大規模かつ精度が高い自然環境を備えたクラウド型ミニゲーム「デジタル・グレートウォール(雲遊長城)」を紹介しました。さらに、Tencent GamesのシニアSREマネージャーであるRyan Suは「A Catalyst for the Improvement of R&D Efficiency(研究開発の効率を向上させるツールについて)」について講演し、ゲーム開発効率を向上させるワンストップソリューション「Cloudflow Pipeline(行雲)」を紹介しました。 Tencent Gamesの開発スタジオであるMorefun StudiosのプロデューサーYiming Sun(孫一鳴)は「Arena Breakout:モバイル端末で次世代FPSゲームを作る)」をテーマに講演を行い、モバイルで次世代のFPSゲーム体験を作るための統合ソリューションについて議論しました。 また、Tencent Gamesの開発スタジオTiMi Studio GroupのHongfei Zhao(趙鴻飛)による講演「Sound Design of Honor of Kings(王者栄耀のサウンドデザインについて)」は、継続的なマルチプレイヤーゲームのサウンドデザインにおける課題について論じました。王者栄耀は、Game Audio Network Guild AwardsでBest Main ThemeとBest Audio for Casual or...
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テンセント、重要文化財の没入型バーチャルツアーを推進
2023年4月18日の世界遺産の日(World Heritage Day)に合わせ、テンセントと敦煌研究所が共同制作した初の超時空参加型博物館「デジタル蔵経洞」を正式にローンチしました。 「デジタル蔵経洞」は高解像度のデジタル写真スキャン、物理的レンダリング、グローバルダイナミックライティングなどのゲーム技術を駆使したオンライン博物館として、中国の敦煌莫高窟にある洞窟寺院のひとつ「蔵経洞」の60,000点以上の貴重な文化遺産を再現しています。4Kの高品質な映像とインタラクティブモードによってユーザーは没入感を味わうことができ、時空を超えた洞窟にまつわる歴史上の人物や物語、時代設定に触れることができます。また、21点の写本、文書、絹本画を間近で見ることも可能です。 2017年以来、テンセントは敦煌研究所の戦略的パートナーとなり、1600年の歴史を持つ敦煌莫高窟の重要な文化遺産をデジタルで復元および再現することに取り組んでいます。より多くの人々がバーチャル莫高窟を訪れることで、物理的な旅行によって文化遺産が傷ついてしまうことを防ぎます。これは今年の世界遺産の日のテーマである「変化する文化遺産」という主旨とも合致しています。 テンセントは長年にわたり、自社の技術力を駆使して、中国や世界中の持続可能な文化財の保存に取り組んできました。その中でも、デジタル蔵経洞プロジェクトは特に注目されています。AR、VR、3Dツール、音声、ビッグデータ、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、ナレッジグラフなどの先進技術を駆使して、自然遺産、文化遺産、美術品などをデジタル化し、多くの人々に体験してもらうことを目指しています。 テンセントは文化財をデジタル技術を用いて再現し、アニメーション、映画、テレビ、ゲームなどのコンテンツに取り込むことで、若い世代に対して歴史文化遺産に対する興味を高め、文化財保護意識を育むことを目指しています。現実の文化財とデジタル再現物を比較することで、多くの人々に文化遺産の価値を伝えることができます。 テンセントは「Tech for Good」というビジョンを掲げ、ビジネス目的だけでなく、社会的・経済的な利益のための新たなイノベーションの応用を探求し続けています。文化財の保護は重要な焦点のひとつであり、中国における文化遺産の持続的な保護、継承、革新的な発展を促進するために活動しています。また、テンセントは世界中の美術館と積極的に協力し、美術品のデジタル化に取り組み、世界中の美術愛好家向けに公開しています。 テンセントで企業マーケティング・広報部バイスプレジデントを務めるVincent Li(李航氏)は、「技術には未来を導く力があります。私たちは自社技術を活用して没入型の仮想世界を作り上げ、ユーザーが歴史を遡って歴史遺産や文化財の変遷を肉眼で見ることができるようにしています。最先端の技術が歴史遺跡や文化財、芸術品などを昔日の栄光に蘇らせているのです。」と述べています。 テンセントの文化遺産保護プロジェクト 万里の長城の保護 開始時期:2016年 協力団体:中国文化遺産保護基金会(CFCHC) 内容: 公開形式: 北京市、紫禁城(故宮博物院) 開始時期:2016年 協力団体:故宮博物院 内容: 公開形式: 甘粛省、敦煌莫高窟 開始時期:2017年 協力団体:敦煌研究所 内容: 公開形式: オランダ、ファン・ゴッホ美術館 開始時期:2021年 協力団体:ファン・ゴッホ美術館 内容: 公開形式: 北京市、中軸線プロジェクト 開始時期:2022年 協力団体:北京市文化財局 内容: 公開形式: 四川省、三星堆市 開始時期:2022年 協力団体:四川省文化財局 内容:
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テンセント2022 ESGレポート: 各方面での進歩
テンセントはこの1年間において、ESG(環境、社会、ガバナンス)の取り組みを進展させてきました。今週発行された「2022 ESGレポート」では、カーボンニュートラルや生物多様性の保護、DEI(多様性、公平性、包括性)に関する取り組み、差別や偏見を減らすためのサステナブルな社会的価値のイノベーション推進について紹介しています。 テンセントは「Tech for Good」という経営理念を掲げ、2022年にはESGパフォーマンスの向上に引き続き注力する一方で、ビジネスパフォーマンス全体を評価するバランススコアカードに社会的価値の創造を加え始めました。 テンセントの取締役会長兼最高経営責任者であるPony Ma(馬華騰)は「社会的課題を解決できる製品を創造することが、結果として持続可能な社会的価値のイノベーション戦略の導入に繋がっています。」とESGの重要性を述べています。 また、テンセント社長のMartin Lau(劉志平)は「私たちは真の社会的ペインポイントを特定し、製品や技術による革新的な解決方法を見つける必要があります。この過程において、私たちの製品が特別なユーザー価値を生み出したかどうか、倫理的なボトムラインを守っているかどうかを考慮することが企業の社会的責任だと考えます。」と強調しました。 環境保護: 2030年までのカーボンニュートラル実現 テンセントは、2030年までに自社事業とサプライチェーンにおける完全なカーボンニュートラルおよび100%グリーン電力の達成を宣言しています。 カーボンニュートラルの実現において、排出量削減と再生可能エネルギーを優先課題としており、これらをカーボンオフセット技術とメカニズムが支えます。パリ協定に沿って脱炭素目標を精査し、温室効果ガス排出量の削減目標を設定しています。この1年間で、私たちは約34万メガワットのグリーンエネルギーを購入し、約24万トン以上の炭素排出量を削減しました。 また、今年3月には「CarbonX」プログラムを、昨年12月には「TanLive」プラットフォームを立ち上げ、次世代低炭素技術の開発を支援しています。 自然災害のリスクをより適切に管理・予防し、人類発展の機会をつかむため、テンセントは「生物多様性宣言」を発表しました。環境に配慮した事業展開のための戦略とアプローチを示し、天然資源への依存度を減らすことで生態系や希少種の保護を約束します。 ソーシャル: 社会問題を解決してポジティブな変化を促進 テンセントは社会問題の解決に取り組み、社会にポジティブな影響をもたらすことに注力しています。 例えば、AI技術はアクセシビリティを向上させ、体に不自由がある方により良い生活水準をもたらしています。会話と文章、双方への変換が可能な音声認識技術を用いた「Barrier-Free First Aid」の導入により、聴覚障がいのある方でも効率的に救助を求めることが可能になりました。我々のMTGPAハプティクスソリューションは、スマートフォンの振動によって高齢者や目が不自由な方の屋内外の移動をサポートします。 スマートテクノロジーは、運輸、医療、製造などの分野の業務効率向上に貢献しています。 さらに、ゲーム技術を応用したインターネット上のバーチャル工場の建設、デジタル技術を駆使したバーチャルツーリズム、AI技術で実現したパルサー探査機「Sky Eye」(FAST: 500メートル口径球面電波望遠鏡)などが、新たな価値を生み出しています。 基礎科学の研究、教育のイノベーション、緊急事態での支援といった「持続可能な社会価値イノベーション」を推進することは、テンセントにとって重要な礎です。 2022年にテンセントが行った「未来の科学者プログラム」では、20組の優秀な中高生をスポンサーして、著名な科学者から個人指導を受けたり、救急隊員が最寄りのAEDを迅速に探し出せるようオープンな緊急対応プラットフォームを開発しました。さらに「一花一夢」という新しいインタラクティブ機能を立ち上げ、チャリティ活動への参加をより一層促しています。テンセントが毎年行っているチャリティキャンペーン「99ギビングデー」には1億人以上の参加者が集まり、2022年には約33億人民元(約638億円)を寄付し、社会的弱者や恵まれない人々を支援しました。 女性が活躍できる環境を用意するのは、テック業界を含むすべての業界が直面している課題です。テンセントは、職場の多様性にも力を注いできました。昨年は、DEI(多様性、公平性、包括性)に関する特別委員会を設置するなど、この分野での取り組みを強化しています。 テンセントは、社内の多様性を着実に高めていくことを約束し、より公平でオープンで包括的な環境を育成するための人事管理プロセス、メカニズム、従業員意識向上プログラムを導入しています。また、より多くの女性が業界の発展に積極的に参加し、個人のキャリアアップを追求することを奨励するために「Women Impact Tech Conference」を開催しています。 ガバナンス:取締役会の多様性向上とESGの強化 長期的な持続可能性を確保するためには、取締役会の多様性を高め、ESGにおけるガバナンスを強化することが必要不可欠です。 昨年の3月、テンセントは「取締役会の多様性方針」を更新しました。 この更新に伴い、今後取締役会のメンバーを選出する際には、業界の知識、専門的な経歴、経験、性別、人種といった多様性の要素を包括的に考慮していきます。 またZhang Xiulan(張秀蘭)教授は非役員の独立社外取締役として2022年に取締役会に参加しました。彼女独自の視点、豊富な業界経験、専門的知見に基づく助言もあって、取締役会の女性取締役の割合は2023年5月以降に25%に達する見込みです。取締役会は2030年までに女性取締役の比率を30%に引き上げることを目指しています。 ESGの課題を把握し、社内の連携性を向上させるため、ESGワーキンググループの下に5つの委員会を設置しました。これらの委員会は、ユーザーのプライバシーとデータセキュリティ、多様性、公平性と包括性、サプライチェーン管理、生物多様性保護、ESGコミュニケーションを統括しています。 テンセントは、商業的価値、社会的価値、株主価値のバランス管理を積極的に心がけてきました。自らの強みを生かし、すべてのステークホルダーと協力してポジティブで長期的なインパクトを与え、人々と社会への貢献に全力を尽くします。 テンセントのESGへの取り組みについては「2022 ESGレポート(英語)」で詳しくご紹介しています。
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Tencent Games CEOが語る ― GaaSがもたらす変革とその未来
Women Impact Techは、業界の女性リーダーやエンジニアに大きな影響力を与え、技術における公平性を向上させることを目的にしたアメリカを拠点とするイベントです。3月21日にサンフランシスコで開催された最新のカンファレンスでは、Tencent Games GlobalのCEOであるMichelle Liu(劉銘)が基調講演に登壇しました。ゲーム業界で20年以上の経験を持つ彼女は、Games as a Service(GaaS)がいかにゲーム業界を変革し、開発者やゲーマーが技術的、地理的、社会的障壁を乗り越え、他の人々とデジタルでつながることを可能にしたかについて話しました。 以下は、講演内容から抜粋した内容となります。 デジタル時代におけるGaaSの普及 私たちはデジタル時代に生きており、ゲーマーの多くはデジタルネイティブです。彼らは常に自己表現や他者との交流をするために、現実的な方法を探し続けています。ゲームは制約がなく可変性のある体験になってきているのです。 GaaSは、仮想世界に没頭したいゲーマーにとって画期的なゲームモデルです。ライブサービスゲームとも呼ばれるGaaSは、新しいコンテンツや体験が頻繁に更新されるゲームを指し、多くの場合はサブスクリプションやゲーム内課金によって運営されます。長年かけて成熟してきたこのモデルは、エンターテインメント価値だけではなく、社会的な利点からもゲーマーを引き付けて維持しています。 ゲームのポテンシャルを解き放つ GaaSは、プレイヤーとゲーム業界にとって以下の3つのメリットをもたらします。 男女問わないアピール力 GaaSはTencent Gamesの企業遺伝子となっており『PUBG Mobile』や『王者栄耀』などのライブサービスゲームをリリースしています。 『王者栄耀』は、2015年にTiMi Studiosによって開発されたオンラインバトルアリーナ(MOBA)のモバイルゲームです。世界で最も人気のあるMOBAタイトルとして、中国でのMOBA人気を確立させ、ゲームは男性向けのものというステレオタイプを覆しました。『王者栄耀』は男女を問わず支持されており、女性プレイヤーの数や割合が、男性のものを上回る時もあるということが、第三者の統計で示されています。 この成功の由来には、モバイルゲーム向けにデザインされた『王者栄耀』のフォーマットとテーマにあります。他のデバイス上で人気を博しているMOBAと比較すると、簡単で直感的な操作、探索しやすい規模の世界地図、より短く手頃に遊べるプレイセッションなどが『王者栄耀』の利点であることが明らかです。加えて『王者栄耀』は、中国神話や伝説の現代的な解釈を採用しています。我々は『王者栄耀』が女性にも興味を持ってもらえる作品だと判断した後、女性向けへのアプローチを考案し、数々のアップデートやイベント開催、eSportsプログラムなどを実行しました。この試みにより、2015年から現在に至るまで約1億2000万人の女性が『王者栄耀』のコミュニティに参加してくれています。 ゲームから現実へ ゲーム業界は常に最先端技術の応用、普及、促進に積極的に取り組んできました。Tencent Gamesも「Tech for Good」という企業理念のもと科学や教育などの分野と連携し、社会貢献のためのゲーム開発を積極的に行っています。その例として、HIV予防教育としての「Blue Bridge Café」、腫瘍についての理解を深める「Tumor Doctor」、目の見えない人が直面する課題を理解するための「Seeing」などのゲームを開発しています。 テンセントは、GaaSの「サービス」モデルは日常生活で活用されることで社会貢献し、現実世界のイノベーションを促進すると考えています。 世界各国の政府や組織は文化遺産の保護に努めていますが、その一環としてゲーム技術によって実現する世界遺産のデジタル化の重要性が高まっています。 テンセントは、こうした文化保護プロジェクトの支援に力を注いでいます。最近では、保護と修復を支援するため、万里の長城のデジタル修復を行いました。プログラムコンテンツ生成技術、クラウドゲーミングやバーチャルアバターなどのゲーム技術を活用することで万里の長城のデジタル版を構築しました。これらの技術を通して、文化遺産をストーリーで表現し、歴史と文化をより深く理解できるように設計しています。 GaaSはプレイヤー同士の距離を縮め、ゲームによりアクセスしやすい環境を作ります。私はTencent GamesのCEOとして、母親として、そして1人のゲーマーとして、すべてのプレイヤーが自己表現できる、バリアフリーで没入感のあるゲーム体験をもたらしたいと思っています。そして、ゲームが社会に好影響を与える手段として活用できるように努力していきます。
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テンセント、気候変動緩和のための技術革新を促進する「CarbonXプログラム」をローン…
国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新報告書によると、地球温暖化を抑制するための動きは軌道に乗っておらず、10年以内に人類が二酸化炭素排出量を半減しなければ、温度上昇を1.5℃に抑えられる確率は50%であると指摘しています。 クリーンエネルギーへの移行が進む一方で、よりグリーンな経済を支えるためには、最先端技術も必要になります。なかでもCCUS技術はクリーンエネルギーに移行するための重要なツールです。CCUSはCarbon Capture, Utilization and Storageの略語で、二酸化炭素を固定化し有効に利用する技術となっています。 このたびテンセントは3月23日に「CarbonXプログラム」をを立ち上げました。このプログラムは、次世代低炭素技術の開発を促進・支援することが目的です。また、2030年までに最先端技術の大規模な応用を推進することを目指しています。プログラムの第一段階では、CCUSに焦点を当てる予定です。 「テクノロジー・イノベーションは、気候変動に対する解決策として重要な役割を果たしています。そのため、最新の低炭素技術を産業化して規模を拡大し、より環境にやさしい経済を形成することが必要です。」 テンセント シニアヴァイスプレジデント Davis Lin(林璟驊) CCUSは実現可能な解決策の1つ CCUSは長年にわたり研究、実践されてきた地球温暖化を抑制する解決策の1つです。工業プロセスにおいて、大気中に排出される二酸化炭素をCCUS技術によって削減または捕獲し地質学的構造物に注入することによって長期間地下に封じ込めることができます。もしくは、化学物質、燃料、セメントやプラスチックなどの商業的な価値を持つ製品に変換できます。これによってCO2の排出量を大幅に削減することができ、地球温暖化の抑制に繋がります。 「未来においてカーボンニュートラルを実現するためには、CCUSのような新たな低炭素技術が必要です。これらの技術は太陽光発電や風力発電と同じように初期段階から政策的な支援が必要です。」 テンセント カーボンニュートラル戦略担当シニアコンサルタント Yongping Zhai(翟永平) CCUS技術は複雑でコストがかかるため、業界では適用規模や市場性を向上させるために開発を続けてきました。世界中の企業、シンクタンクにとどまらず、政府もCCUSの開発に力を入れ、商業規模の展開に向けた開発への取り組みを強めています。 テンセントもこの革新的な技術の開発を推進したいと考えており、自社の専門知識を活用しカッティング・エッジな解決策を模索します。私たちは、2030年までに事業とサプライチェーンで完全なるカーボンニュートラルを達成すると決意しています。 カーボンニュートラルを達成するためにはCCUSが重要であると認識しています。そのため、アイスランドの炭素隔離技術であるCarbfixを採用し、自社オペレーションにCCUS技術を適用する方法を検討しています。私たちは、「CarbonXプログラム」の開始を心待ちにしており、パートナーと共にCCUSソリューションの可能性を追求できることを楽しみにしています。 CarbonXの仕組み 「CarbonXプログラム」は、次世代の低炭素技術を探求しており、投資資金やリソースを活用することで、デジタル能力の開発を促進させ、2030年までに技術の大規模適用を達成することを目的としたプログラムです。初期段階ではCCUSのソリューションとプロジェクトに焦点を当てています。 「CarbonXプログラム」は以下の3つの柱で成り立っており、大学、研究機関、非政府組織、スタートアップ企業などからのプロジェクト提案を積極的に募集しています。 国連は、地球全体の温度上昇を1.5℃以下に抑えることが急務であると指摘しています。私たちはこの世界的な課題の解決に貢献するため、スキル、専門知識、リソースを活用して引き続き尽力していきます。
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テンセントが行う生物多様性支援への取り組み
地球上の生物多様性は深刻な減少傾向にあります。2020年の世界自然保護基金(WWF)の報告によると、監視されている野生生物の個体数は1970年から2018年の間に69%減少しました。わずか50年未満でこの驚異的な生物多様性の減少は、地球上の80億の人々にとって、地球規模の気候変動の影響に匹敵するレベルのリスクとなっています。 実際、気候変動や土地の伐採、過放牧、乱獲、森林破壊は、生息地の喪失と生物多様性の減少の主な原因の1つであるため、気候変動と生物多様性の減少は連動している可能性が高いです。 生物多様性の減少は、すでに人々の健康と福祉に影響を与えています。まず、多様な生態系が私たちの食糧供給を支えています。私たちが消費する多種多様な食品を供給するためには、何百万もの種が関連した生態系で相互作用しなければなりません。また、生物多様性の高い地球において植物や動物の種類を増やすことは植物療法にも役立ちます。生物多様性は世界中で多くの雇用を提供し、天然資源に依存する企業に利益をもたらしています。地球上の生命の多様性を保護、尊重、保存することは、地球と人類の未来のために必要不可欠なことです。 より良いモデルに移行する 生物多様性の減少は今までにない大きな課題であり、世界中のコミュニティが協力し合う必要があります。中国を含む世界中で生物多様性の保護が急務です。中国には30,000種以上の植物と6,300種以上の動物が存在しており、その多くが絶滅の危機に瀕しています。 生物多様性の問題に取り組むため、テクノロジー企業は革新的な解決策を開発し、複雑な環境問題に対処しています。また、国連生物多様性会議(COP 15)において参加国は歴史的な合意に達し、2030年までに世界の陸地と海洋の30%を保護するという野心的な約束をしました。 テンセントは、テクノロジーを活用して生物多様性の課題に取り組む可能性を信じています。私たちは先日、生物多様性に関する戦略とアプローチを発表し、インターネットの力を活用して自然を保護する方法を詳しく説明しました。 私たちは12月にCOP 15に参加し、先進的なインターネット技術を活用して生物多様性を改善していることを紹介しました。例えば以下のようなものです。 テンセントは先進的なインターネットテクノロジー企業として、インターネットと科学技術の力を活用して生物多様性の課題に取り組んでいます。私たちの生物多様性の取り組みや他の持続可能な開発計画を通じて、テンセントは常に「Value for Users, Tech for Good」という使命とビジョンを掲げ、自然保護、人間の幸福度の向上、そして持続可能な地球環境を促進しています。 テンセントの生物多様性声明文(英文)はこちらからご覧いただけます: https://www.tencent.com/en-us/esg/environment/biodiversity-statement.html
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テンセントの女性リーダーたちがテクノロジー業界の女性を称える
テンセントの女性リーダーであるElizabeth Byun(卞貞媛)、Jiabao Wang(汪佳寶)、 Monica Zheng(鄭紅敏)はイノベーションを促進し、社会にポジティブな影響を与えるために尽力しています。 彼女たちは自分たちのテクノロジーに関するスキルを活かすことで、より豊かで充実した生活を送れるようになると信じています。また、ほかの女性にも同じ選択肢を提供したいと願っています。 3月8日の国際女性デーを迎えるにあたり、私たちは多様性に富んだ職場環境の構築と次世代の女性リーダーの育成に尽力した過去、現在、そして未来の女性たちの貢献に感謝し、称えたいと思います。
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Tech for Good ― 科学技術を用いた社会的課題の解決
テンセント・ホールディングスの共同創業者Pony Ma(馬化騰)は、同社経営理念のひとつである「Tech for Good」の進捗と持続可能な社会価値の創出について考えを述べました。本文はその抜粋です。 数年前、テンセントの社員の1人が朝のジョギング中に倒れて亡くなりました。この事件は、私に大きな衝撃を与えました。私たちが助けることができず、医療的な緊急対応ができなかったことは今でも個人的につらい記憶として残っています。 私はこの悲劇をきっかけに、誰かが緊急医療事態に陥ったとき、どうすれば応急処置や救急隊員を早急に呼び出すことができるのかを考えるようになりました。 私は同僚たちと社内で検証を重ね、中国の緊急通報システムである120(日本の119番に相当)を補完できるデジタル緊急通報システムの開発に踏み切りました。 例えば誰かが気を失ったとき、付近の緊急コードをスキャンすることで近くのボランティアを呼び出すことができます。昨年、私たちのオフィスビルで気を失った人がいた際にはこのようなシステムを使って20人以上の同僚が4分以内に救助に駆けつけました。 同様の救急システムは現在、40近くの大学、ショッピングモール、コミュニティ、工業団地などに設置され、4分以内の迅速な対応を実現しています。 また、緊急対応のためのオープンプラットフォームを立ち上げ、数万台の自動体外式除細動器(AED)とボランティアをつなぎ、一般の人が地図上でAEDの設置場所をリアルタイムに確認できるようにしました。 一方で、聴覚に障害のある人の応急処置の難しさも懸念されているので、AI技術を活用して120の救急隊にテキストで通報できるバリアフリー応急処置機能を全国の救急センターと連携させています。北京を含む40以上の都市で命を救う役割を果たしています。 このストーリーは、テンセントが人間性を重視し、技術を社会に貢献するためにテクノロジーを活用する企業へと進化していることを証明しました。 他者への思いやりを大切にし、より良い未来を構築する 国連が発表した人間開発報告書「不確実な時代、不安定な生活:変化する世界における未来を形作る」は、COVID-19、気候変動、地政学的緊張、生活費の圧力などの要因により、人類が大きな不確実性な時代に直面していることを主張しています。 この報告書は、私たちの未来の姿や大切にしているものを考え直すきっかけを与えてくれています。また、困難な時代にもかかわらず、生活に確かなものを与えてくれる心温まる物語がたくさんあることも実感させられました。 私たちは周囲の人々を気遣い、世界をより良い場所にしたいと願っています。 雲南省に住む60代のテンセント定年退職者、Guangqian Yang(楊光潛)氏はその1人です。Yang氏は、テンセントのチャリティプラットフォームを通じて、3年間病院でボランティア活動をしていました。Yang氏は毎日自宅からボランティア先の病院まで徒歩で通い、3年間でなんと3000万歩を歩きました。彼は「私はただ自分の役割を果たし、小さな貢献をしたいだけなのです」と述べています。 テンセントの科学技術革新賞(Xplorer Prize)を受賞した南京大学のJia Zhu(朱嘉)教授は、テンセントのカーボンニュートラル研究所と共同で四川省の大沽氷河で新しいタイプの放射冷却技術のテストを行っています。初期段階の試算によると、成功すれば大沽氷河の体積の減少を約80%遅らせることができるといいます。 Yang氏やZhu教授の行動は、スケールや意図こそ異なるものの、「困っている人を助けたい」「地球温暖化から氷河を守りたい」といった、自分自身の利益を超えた他者を思いやる精神において共通しています。 人々に感動を与える製品を作り、地球や社会の課題を解決する 私は以前、テンセントは人々をつなげるプラットフォームや接続ツールだと言ってましたが、それはあくまでもテクノロジーのことを人々に便利を与えるものとして考えていたからです。しかし、社会的な価値観が変化するなかで、私たちはつなぎ手の本質がツール以上に人々を大切に思うことにあることに気づき始めました。テンセントが成功する理由は、私たちが常にユーザーのニーズを真剣に観察し、改善に全力を尽くすことにあると考えています。 少し前に当社が提唱した「CBS三位一体」という概念は、最初は顧客に提供するサービスに限定されていましたが、その後、業務面でも活用され、システムへと変貌し、社会のインフラへと変化していきました。このような優れたサービスは、社会的・世界的な課題の解決に貢献することができます。 テンセントは2021年に持続可能な社会的価値事業部を設立し、公益のデジタル化、教育の革新、介護技術、社会的緊急事態、デジタル文化、FEW(食料、エネルギー、水)など、幅広い分野で社会に役立つものとして活用されています。 私たちは「ユーザーに焦点を当て、技術を向上させる」という使命と、持続可能な社会的価値の理念に基づいて、優しさや気遣いといった感情を実行可能な戦略、行動、製品、オペレーションに具体化することに取り組んでいます。デジタル緊急通報システムだけでなく、私たちのさまざまな技術は幅広い分野で活用されています。 私たちは、Tencent Meeting/VooV Meetingのノイズキャンセリング技術を人工内耳を補聴器に応用し、聴覚に障害のある子どもや高齢者のサポートに活用しました。また、ゲームの技術を使用してインターネット上でコントロールできる工場の建設にも取り組んでいます。さらに、人工知能技術を使用して電波望遠鏡「中国天眼(FAST)」でパルサーを探索する宇宙探査にも応用しています。 社会貢献への投資は、研究開発の投資と同等に重要である 人々への配慮はテンセントの継続的な成長の鍵であり、私はそれが現代企業の発展の基礎であると強く信じています。持続可能な社会的価値への投資は、テクノロジーの研究開発への投資と同じくらい重要です。 このビジョンを実現するには、社会的価値と商業的価値を統合することが不可欠です。社会的価値の創造は、特定の部署の責任ではなく、日々の業務に取り込む必要があります。 WeChat Payは、すでにそのような試みを行っています。数千もの飲食店がWeChat Payの利用者に衛生従事者への寄付を促す「Love Meals with Weixin」「Drinks with Love」キャンペーンを開始しました。 また、WeChat Payはコーヒーショップなどの加盟店と提携し、アプリ上の低炭素データインターフェイスの利用を通じて低炭素消費を提唱しています。 もうひとつの例は、WeChatが障害のある人の就職を支援するために開始した「自立商店」プログラムです。このプログラムは、障害のある人にアクセシブルなデジタルビジネスツールを提供するものです。さらに、コミュニティ団体と協力して、この自立商店での商品購入を促進しています。 こうした身近な社会貢献活動は、ユーザーにとってはとてもありがたいサービスであり、WeChat Payにとっては口コミ効果の向上につながり、社会にとっては問題解決の新しい創造的方法となっています。これらの要素が相互に補完しあい、相乗効果を生んでいるのです。 多くの企業が自社のテクノロジーを優れた方法で活用し、人々と社会に貢献することを願っています。将来的には科学技術を中心にした革新的な動きや、ビジネス能力と社会的目標を統合した新しいコラボレーションネットワークが生まれる可能性があります。それは立体的で、システマティックで、グローバルで、多方面で共創される、善意を目的としたテクノロジープラットフォームになることでしょう。
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2023年のデジタル技術トレンド10選
2022年、我々はIT業界の未来を築く技術をピックアップし、その後の展開について予測をしました。昨年のIT業界ではAIの可視化や新世代のCPUの登場など、さまざまな進展がありました。 さて、2023年はどんな展開を見せてくれるのでしょうか? テンセントは、数百人もの社内外の科学者や技術専門家と協力して、世界を変える主要な最先端イノベーションについて議論と洞察をしています。トレンドを調べる研究チームを結成してから、今年で3年目になります。 今年発表された学術研究報告書「Top 10 Digital Technology Application Trends 2023」において、当社の調査チームは4つの主要なテクノロジー分野について説明しました。 この研究報告書では、これらの分野が社会経済に対してどのような発展と変化をもたらすかを予想しています。それでは、世界的に注目されているIT業界の技術トレンド10選をご紹介します。 1. ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の更なる進化 コンピューターの処理能力は、この数十年で飛躍的に向上しました。半導体チップは微細化し、想像を絶する量の情報を想像を絶するスピードで処理することができるようになりました。さらに、プロセッサーの能力を飛躍的に向上させるスーパーコンピューターも登場しています。これらのHPCは、古典的なコンピューティングシステムと量子コンピューティングシステムを組み合わせたハイブリッドシステムであり、複雑な問題を極めて高速に計算し解決することができます。 HPCは大規模言語モデル、AI生成コンテンツ、自律走行、タンパク質構造予測などのAI技術の活用を通じ、社会に利益をもたらすことができます。 2. ユビキタスコンピューティングは人・機械・モノの融合を加速 コンピューターが機能するにはオペレーティングシステムが必要です。このようなソフトウェアがなければ、コンピューターは使い物にならなくなってしまいます。サーバー、デスクトップPC、ノートPCにとどまらず、スマートフォンにもオペレーティングシステムがインストールされてます。そんな数あるオペレーティングシステムですが、互換性があるとは限りません。つまり、アプリやファイルはオペレーティングシステム依存で、デバイスによっては動作しない可能性があります。 しかし、生活のオンライン化が進むにつれ、IoT(Internet of Things: モノのインターネット)の時代に突入しています。スマート家電、照明、ウェアラブル技術、自律走行車など、近年発売した製品やアプリは、さまざまなデバイスで使用できるUOS(Ubiquitous Operating Systems: ユビキタスオペレーティングシステム)で開発されています。ユビキタスコンピューティングでは、スマートフォンなど1個のデバイスから多数のデバイスを管理・制御することができ、ユーザーの生活をより快適なものにします。 3. クラウドコンピューティングはより発展&普及 近頃、我々は動画のライブストリーミング、ゲーム、写真のバックアップ、業務効率化など、クラウド技術を用いたコンテンツに時間を費やしています。クラウド技術はエンターテインメントから自動車走行までさまざまな業界に変革をもたらし、競争力維持に欠かせないものとなっています。 クラウドサービスへの需要が高まるにつれ、機能はより洗練され、活用しやすくなっていきます。AI、ビッグデータ、デジタルツインなどの技術の進歩は、よりユーザーのニーズに合わせたクラウドネイティブサービスを実現します。 4. 時空間AIが都市を進化へと導く 世界中の各都市の構造は大規模化と複雑化が進んでおり、都市計画はより難しい課題になっています。時空間AIは空間と時間データを収集・分析し、複雑な環境状況や変化を予測することで、都市計画に貢献することができます。 時空間データは、交通、公衆衛生と安全、群衆、エネルギー使用、気候リスクなど複数のシナリオをモデル化するためにいつでも使用することができます。スマートシティはこの技術を利用して、施設やサービスの効率的な需要と供給を実現することができるのです。 英国王立科学アカデミーの特別研究員であるMichael Batty氏によると、時空間AIは私たちがどのように、どこで、なぜ都市に住み、移動するのかについての理解を深める可能性をもっているとのことです。また、より持続可能で公平かつ効率的な未来の都市を設計・管理するのに役立ちます。 5.ソフトウェア定義のエネルギーネットワークで送電網は最適化 2022年、エネルギー価格は世界的な高騰に見舞われるなか、SDEN(Software-Defined Energy Networks: ソフトウェア定義のエネルギーネットワーク)が出現しました。SDENはソフトウェアを使用し、遠隔操作でエネルギーの供給、分配、貯蔵、およびセキュリティを管理・制御します。これらは、エネルギー消費と生産を測定するためのセンサー、アクチュエーター、その他のハードウェアと、配電を管理するためのクラウド、AI、ビッグデータを配備することで実現されます。 デジタルエネルギーネットワークは、希少なリソースの割り当ての柔軟性と効率を向上させ、需要と供給に応じてタイムリーにエネルギーを割り当てることができます。 SDENは再生可能エネルギーを電力網に接続し、ソフトウェアを使用してグリッドバランスを実現することで再生可能エネルギーシステムへの道を開き、化石燃料への依存を減らすための重要なツールでもあります。 6. Web3時代の到来 近年、暗号通貨とNFT市場の下落によりWeb3のリスクについて取り上げられることも少なくありません。Web3のリスクに懸念を持つ人がいる一方で、興味を示す人も増えています。 Web3はインターネットを分散型ブロックチェーンベースシステムに進化させたものです。これまで、我々はイーサリアムなどのブロックチェーンでビットコインをはじめとする暗号通貨の取引をしてきました。そんな技術をビジネス上で運用するには、プライバシーや拡張性の問題を解決しなければなりません。 近年では、プライバシーを保護しながら取引の安全認証を行うことができるソフトウェアが開発されています。安全認証はほんの1秒で完了することができ、Web3はより普及できる見込みです。 7. ロボットは触覚を持つ 触覚は、ロボット工学の分野でも重要な研究対象です。五感のひとつである触覚は、ロボットが作業環境やその特性を理解するうえで重要な役割を果たします。このような知覚は人間とロボットを協調させることができ、一般家庭などのシナリオがない複雑な環境での使用にとって不可欠な要素です。 柔軟な素材と電子部品、機械学習アルゴリズムの革新により、今後1~3年の間に触覚センサーの空間認識と精度が大幅に向上すると予想されます。その恩恵は、産業用ロボットの遠隔操作、医療用手術ロボット、シミュレーショントレーニング、宇宙探査などの次世代を補う分野にも享受されます。 8. デジタルヒューマンは実際に人間と会話できるように かつてはSF映画の世界のものだったデジタルヒューマンが現実世界でも実用できる日が近づいています。実際、そのような技術はデジタルマーケティングやエンターテインメントにおいても非インタラクティブな形で広く利用されています。 デジタルヒューマンの技術は急速な進化をしており、AIチャットの精度もますます高くなっています。近年、ライトフィールドスキャン、人工知能などの技術により、人間との複雑なコミュニケーションを取るようになりました。デジタルヒューマンは、観光、販売とマーケティング、情報と教育など、ゲーム以外の分野にもさらに活用される可能性があります。...
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テンセント、FOSIカンファレンスでオンラインゲームに対するマインドフルネスについ…
テンセントの上級法律顧問Yan Perngは、ワシントンDCで開催されたFamily Online Safety Institute (FOSI) 2022 Annual Conferenceにおいて「オンラインゲームにおけるマインドフルネスへの取り組み」と題したパネルディスカッションに参加し、「IT企業は青少年ゲーマーの心身の健全な育成を守る責任があると考えている。」と意見を述べました。 Yan Perngは「Mindful Approaches to Online Gaming(オンラインゲームにおけるマインドフルネス)」と題したセッションの中で、「オンラインゲームはエンターテインメントにとどまらず、近年では教育で活用されたケースも少なくない。」と述べ、さらに次のように述べました。 “ゲーマーのマインドフルネスや心身の安定は、ゲームメーカーにとって必要不可欠の社会的責任であると考えています。ビデオゲームにおいて我々ができるマインドフルネスは、ゲームを通してユーザーをポジティブな感情へ導くことです。” 同パネルディスカッションでは、ゲームクリエイターを支援する非営利団体Games for Changeの最高経営責任者兼最高教育責任者のArana Shapiro氏とゲームのレーティング審査・認定を行う機関エンターテインメントソフトウェアレーティングボード(ESRB)社長のPat Vance氏も参加していました。 Yan Perngはテンセントの取り組みに関してに付いても言及し、「テンセントではFOSIの活動に積極的に参加し、ユニセフへの支援やESRBの認証も取得しています。オンラインゲームの普及にあたり、テンセントは法律や規制の要件だけでなく、ゲームが企業の価値観や地域社会のニーズをどのように反映しているかも考慮しています。」 と述べました。 テンセントは未成年者の安全を確保できる管理されたチャット機能や年齢制限といった保護者の方に安心していただけるセーフティネットなどを実施することで、プレイヤーの健康や安全に配慮しています。 また多くのFOSI会議参加者とともに、「セーフティバイデザイン」によるトラブル予防の重要性を強調しました。米国連邦取引委員会委員のAlvaro Bedoya氏は「時代に適したゲームデザインには、優れたプライバシー保護と子供の福祉を考慮する必要がある」と述べました。また、カリフォルニア州の「Age-Appropriate Design Code Act(年齢に応じたデザインコード法)」を紹介し、条例への賛同の意を示しました。 Yan Perngはこの分野で非常に素晴らしい取り組みをしている一例として、ライアットゲームズを挙げました。ライアットゲームズはPlayer Dynamicsと呼ばれる新しいゲームデザイン分野を用いて、ユーザーに有害なコミュニケーションを避けつつ、クリーンな体験を目指しています。10月には「Designing for Digital Thriving(デジタル繁栄のためのデザイン)」というチャレンジを開始し、個人やコミュニティが成長できるような健全で包括的なデジタル空間の設計を奨励しています。 このチャレンジはプロのゲームデザイナーや開発者だけでなく、学者、コミュニティマネージャー、教育者、イノベーター、学生なども対象にしていました。参加者は2022年12月1日までに「Building a Future for Kids and Families(子供と家族のための未来設計)」、「Fostering Healthy and Resilient Digital Spaces(健康的且つ耐久性が高いデジタルスペース)」、「Designing for Marginalized Voices(少数派のためのデザイン)」の3つのテーマでデザインを発表する予定です。 今回のパネルディスカッションでPat Vance氏は「ビデオゲームプレーヤーの75%以上が18歳以上である」ことを指摘し、ビデオゲームを楽しむ人の年齢層が非常に広いことを強調しています。また、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの際にビデオゲームが社会とのつながりを深めるために果たした功績も紹介しました。Arana Shapiro氏は「ゲームは日常生活に必要なライフスキルを育てることができます。」と、ゲームの教育的な活用方法について言及しました。Minecraft Educationはその典型的な例です。...