テンセント、重要文化財の没入型バーチャルツアーを推進

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2023年4月18日の世界遺産の日(World Heritage Day)に合わせ、テンセントと敦煌研究所が共同制作した初の超時空参加型博物館「デジタル蔵経洞」を正式にローンチしました。

「デジタル蔵経洞」は、まもなく世界中のユーザーに開放される予定です。

「デジタル蔵経洞」は高解像度のデジタル写真スキャン、物理的レンダリング、グローバルダイナミックライティングなどのゲーム技術を駆使したオンライン博物館として、中国の敦煌莫高窟にある洞窟寺院のひとつ「蔵経洞」の60,000点以上の貴重な文化遺産を再現しています。4Kの高品質な映像とインタラクティブモードによってユーザーは没入感を味わうことができ、時空を超えた洞窟にまつわる歴史上の人物や物語、時代設定に触れることができます。また、21点の写本、文書、絹本画を間近で見ることも可能です。

2017年以来、テンセントは敦煌研究所の戦略的パートナーとなり、1600年の歴史を持つ敦煌莫高窟の重要な文化遺産をデジタルで復元および再現することに取り組んでいます。より多くの人々がバーチャル莫高窟を訪れることで、物理的な旅行によって文化遺産が傷ついてしまうことを防ぎます。これは今年の世界遺産の日のテーマである「変化する文化遺産」という主旨とも合致しています。

テンセントは長年にわたり、自社の技術力を駆使して、中国や世界中の持続可能な文化財の保存に取り組んできました。その中でも、デジタル蔵経洞プロジェクトは特に注目されています。AR、VR、3Dツール、音声、ビッグデータ、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、ナレッジグラフなどの先進技術を駆使して、自然遺産、文化遺産、美術品などをデジタル化し、多くの人々に体験してもらうことを目指しています。

敦煌莫高窟にある「三層樓」の現実とデジタル再現の比較

テンセントは文化財をデジタル技術を用いて再現し、アニメーション、映画、テレビ、ゲームなどのコンテンツに取り込むことで、若い世代に対して歴史文化遺産に対する興味を高め、文化財保護意識を育むことを目指しています。現実の文化財とデジタル再現物を比較することで、多くの人々に文化遺産の価値を伝えることができます。

テンセントは「Tech for Good」というビジョンを掲げ、ビジネス目的だけでなく、社会的・経済的な利益のための新たなイノベーションの応用を探求し続けています。文化財の保護は重要な焦点のひとつであり、中国における文化遺産の持続的な保護、継承、革新的な発展を促進するために活動しています。また、テンセントは世界中の美術館と積極的に協力し、美術品のデジタル化に取り組み、世界中の美術愛好家向けに公開しています。

テンセントで企業マーケティング・広報部バイスプレジデントを務めるVincent Li(李航氏)は、「技術には未来を導く力があります。私たちは自社技術を活用して没入型の仮想世界を作り上げ、ユーザーが歴史を遡って歴史遺産や文化財の変遷を肉眼で見ることができるようにしています。最先端の技術が歴史遺跡や文化財、芸術品などを昔日の栄光に蘇らせているのです。」と述べています。

テンセントの文化遺産保護プロジェクト

万里の長城の保護

開始時期:2016年

協力団体:中国文化遺産保護基金会(CFCHC)

内容:

  • 650万ドルを寄付し、北京市と河北省の長城の3区間の修復工事を支援
  • 万里の長城の360度パノラマ写真のデジタル化

公開形式:

  • WeChatミニプログラム「雲遊長城」、「雲遊長城(香港版)」
  • サンドボックスゲーム『手工星球』
  • 絵本『長城繪』
  • 『築城記』

北京市、紫禁城(故宮博物院)

開始時期:2016年

協力団体:故宮博物院

内容:

  • 10万点の文化財のデジタル化
  • 共同イノベーションラボの設立

公開形式:

  • 多感覚的で没入感のある(マルチセンサリーな)デジタル体験展示
  • WeChatミニプログラム
  • WeChatビデオチャンネル
  • ライブ配信
  • ドキュメンタリー、映画、テレビ番組、青少年向けの教育動画など

甘粛省、敦煌莫高窟

開始時期:2017年

協力団体:敦煌研究所

内容:

  • 洞窟および洞窟内の美術品のデジタル化
  • 文化的・創造的な商品の開発

公開形式:

  • オンライン博物館
  • ブロックチェーンを活用した「敦煌デジタル資料館」とプラットフォーム
  • WeChatミニプログラム
  • 映画、漫画、ゲーム、音楽
  • アニメーションドラマシリーズ
  • キャンペーンや展示会
  • チャリティーイベント

オランダ、ファン・ゴッホ美術館

開始時期:2021年

協力団体:ファン・ゴッホ美術館

内容:

  • 展示品、美術品、絵画のインタラクティブなバーチャル体験
  • eコマース

公開形式:

  • WeChatミニプログラム
  • WeChatビデオチャンネル、動画、ライブ配信

北京市、中軸線プロジェクト

開始時期:2022年

協力団体:北京市文化財局

内容:

  • 北京の中軸線上にある7.8キロの建物や歴史的な建造物を鳥瞰図でデジタル化
  • 持続可能な開発指標の作成
  • 野生動物の保護活動支援

公開形式:

  • WeChatミニプログラム

四川省、三星堆市

開始時期:2022年

協力団体:四川省文化財局

内容:

  • デジタル考古学と多次元デジタル研究
  • 考古データを保存するデジタルアーカイブの構築
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